2009年7月13日月曜日

木下是雄氏著「レポートの組み立て方」 その2

・ペンを執る前に
 ・主題を決める


出発点は、予備知識より
それに加え、もしくはもしそれがなければ
少し前の新聞/雑誌を斜め読みしたり
大きな書店で立ち読みしたりする
出発点は予備知識より始まる

予備知識を用いて
問題点になりそうな点を思いつくままに書き並べてみる
時間をかけたり、間に休みをおいてときどき考えたりして
問題点を出す
考えたり書き出したりするとそれによって助けられる
問題点の項目はB6の紙に書くと便利
書いたものを眺めてたら、別の項目を思いついたりする


レポートのテーマは
それらの項目のいくつかを一つにまとめたもの
もしくはいくつかの項目の共通点をテーマとしよう
テーマを選ぶ際には4点考える
> (a) その話題は自分にとって魅力的か
> 自分はそれに積極的な魅力を感じるか
興味/魅力がなければ、文章が膨らまない
> (b) 自分はそれについて何かの考え-意見-があるか
レポートはテーマがあることが前提である
文献を読みながらテーマを決めても良いが
この本によるとテーマを元に文献にあたるので
この本の方式では自分なりの意見を持っていることが
レポートを書く前提となる
> (c) 自分はそれについてある程度の予備知識をもっているか
予備知識がないと本を読んでも文章が膨らまない
文章を読むためにはその分野に関するレベルが
ある程度あることが望ましい
> (d) その話題についてのレポートは
> 指定された長さ(原稿用紙)におさまりそうか


レポートに関する目標を決めたら
何に関して調べようか?
どんな結論にしようか?
どのような意見を主張しようか?
の3点を考えよう
それが構想である(レポートの主題に関する)
仮の主題を決めてから、文献探索をすることが
良いレポートを書くために必要なことである

主題は、誰もがわかりきっていることで良い
それでもそれを借用するのではなく自身で
客観的/数値的資料を集めて裏付けることは大変なことだ

レポート作成の基本(定石)は
確実な事実の裏付けによって
一つの考えをくみ立てることである

・主題の決め方は次の三段階である
① > 問題点を探す
② > レポートの話題をえらぶ
③ > レポートの主題を決める

引用雑記
 談話や意見を引用すると
 引用者の主観が含まれてしまう

木下是雄氏著「レポートの組み立て方」
p 43~p 54
1990年3月30日初版発行
発行所:株式会社 筑摩書房

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